緑内障は、日本人の中途失明原因の第一位として知られる眼の病気です。
視神経が少しずつ傷んでいくことで視野が欠けていき、自覚症状が出にくいまま進行するため、気づいたときには病状がかなり進んでいるケースも珍しくありません。
日本緑内障学会の調査では、40歳以上の日本人のおよそ20人に1人が緑内障を患っているとされ、高齢化が進む現代社会において、その予防と進行抑制は大きな課題となっています。
これまで緑内障の治療といえば、眼圧を下げる点眼薬や手術が中心でした。
しかし近年、栄養と眼の健康の関係が世界的に注目されるようになり、食事の内容そのものが視神経の保護に関わっている可能性が次々と報告されています。
そんな中、2026年4月にアメリカ眼科学会誌(American Journal of Ophthalmology)に掲載されたオランダ・ロッテルダム研究の最新報告は、特定のビタミンB群が緑内障の発症リスクを大きく下げる可能性を示し、注目を集めています。
記事の要点
- ナイアシン(ビタミンB3)の摂取量が多い人は、開放隅角緑内障の発症リスクが最大57%低いことが示された。
- コバラミン(ビタミンB12)の摂取量が多いグループでは、緑内障リスクが75%も低下していた。
- 緑内障の遺伝的リスクが高い人ほど、ナイアシン摂取による予防効果が顕著に現れる傾向が確認された。