血圧が気になり始めると、多くの人がまず塩分を減らそうとします。味噌汁を薄めにする、漬物を控える、ラーメンの汁を残す。ナトリウムを減らすこの工夫は、たしかに血圧対策の基本です。
ただ、血圧に関わるミネラルはナトリウムだけではありません。2025年秋に米国心臓協会の専門誌で報告された解析では、マグネシウムを補うことで血圧の指標が下がる傾向が示され、とくに血圧が高めの人でその変化がはっきりしていました。
カリウムもまた、古くから血圧との関わりが知られるミネラルです。塩を「引く」だけでなく、この二つを「足す」という考え方を、今回は見ていきます。
記事の要点
2025年に報告された38試験・約2,700人分の解析では、マグネシウムの補給で最高血圧が平均およそ2.8mmHg、最低血圧が約2.0mmHg下がる傾向が示されました。
血圧を下げる薬を使っている人では最高血圧がおよそ7.7mmHg、血中マグネシウムが低い人では約6.0mmHg下がるなど、もともと余地の大きい人ほど変化が大きい傾向が見られました。
マグネシウムとカリウムは、血管をゆるめたり余分なナトリウムの排出を助けたりする方向にはたらくミネラルで、豆・海藻・野菜・果物といった身近な食材から摂り入れられます。