頭痛や発熱のときに使われるアセトアミノフェンは、世界で広く用いられている解熱鎮痛薬です。
正しく使えば身近で有用な薬ですが、複数のかぜ薬や鎮痛薬に同じ成分が入っていることに気づかず重ねてしまうと、肝臓へ大きな負担がかかることがあります。
米国の毒物センターへ寄せられた報告を25年間さかのぼった研究では、肝細胞障害を伴う薬物・化学物質への曝露が、2000年の人口100万人あたり10.9件から、2024年には52.9件へ増えていました。
該当した曝露は22万160件で、8割以上が入院を必要としていました。もっとも多く関与していたのは、単一成分のアセトアミノフェンです。
記事の要点
米国のNational Poison Data Systemを用い、15歳以上の2000〜2024年の報告から、ASTまたはALTが100U/Lを超えた22万160件を解析しました。
人口100万人あたりの報告率は10.9件から52.9件へ約4.9倍に増え、8割以上が入院、原因の大半は医薬品でした。
単一成分のアセトアミノフェンが最多で、報告は男性349%、女性380%増加する一方、配合量規制後の処方配合剤は60〜85%減りました。