最新|マルチビタミンで前立腺がんの再発リスクが低下:米国1,396人の大規模研究が示す可能性

最新|マルチビタミンで前立腺がんの再発リスクが低下:米国1,396人の大規模研究が示す可能性

前立腺がんは、男性がかかるがんの中でも特に頻度の高い疾患です。

早期に発見されれば治療成績のよいがんですが、手術や放射線治療の後に再発する可能性があるため、治療後の経過観察も非常に重要です。

近年、がん治療の世界では、手術や薬による治療だけでなく、食事や栄養、生活習慣といった全身の健康状態を整えることの重要性が注目されています。

日本でも前立腺がんは男性のがん罹患数の第1位となっており、高齢化や食生活の欧米化に伴って患者数は増加傾向にあります。

そんな中、満尾クリニックの満尾正吉医師が紹介している、マルチビタミンの摂取と前立腺がんの再発リスクに関する米国の大規模研究は、栄養とがんの経過の関係を考えるうえでとても興味深い内容です。

記事の要点

  • 前立腺がんの診断後にマルチビタミンを摂取していた人では、再発リスクが49%低かった。腫瘍の悪性度が中等度以上の患者では73%の低下が見られた。
  • 米国の大規模データベースCaPSUREに登録された1,396人の男性を対象とした前向きコホート研究で、中央値約4.7年の追跡期間で分析された
  • 抗酸化物質による酸化ストレスの抑制が、再発リスク低下のメカニズムとして考えられている。ただし観察研究であるため因果関係の証明には至っていない。