新型コロナにかかったあと、体調はすっかり戻ったはずなのに、少し動いただけで極度に疲れてしまう。頭に霧がかかったように、考えがまとまらない。そんな感覚が何か月も続く方がいます。
Long COVID(コロナ後遺症)の代表的な症状として知られる労作後倦怠感(PEM)と脳の霧ですが、なぜこれほど長引くのか、そのメカニズムははっきりしていませんでした。2026年7月、専門誌『Preprints.org』で、この謎を解く鍵になりうる新しい仮説モデルが発表されました。
記事の要点
2026年7月、Long COVIDの労作後倦怠感(PEM)と脳の霧について、ミトコンドリア機能不全・酸化還元異常・慢性炎症という3つの軸が悪循環を形成しているとする仮説モデルが、『Preprints.org』で発表されました。
この仮説では、単一成分ではなく、エネルギー支援・酸化還元防御・炎症解決という3つのモジュールに分けた計8つの栄養成分を同時に用いる「経路標的型介入」という考え方が提案されています。
研究チームは、この仮説を検証するための段階的な臨床試験デザイン(4アーム・最短12週間)も具体的に示しており、今後のLong COVID研究の出発点になりうるとしています。