汗をかきやすい人とかきにくい人:発汗のしくみと熱中症を防ぐ体づくり

汗をかきやすい人とかきにくい人:発汗のしくみと熱中症を防ぐ体づくり

同じ気温の場所にいても、すぐに汗ばむ人もいれば、なかなか汗をかかない人もいます。自分は汗かきだから、あまり汗をかかない体質だからと感じている方も多いと思います。

この汗のかき方の違いは、体質という一言で片づけられがちですが、その背景には、体温を一定に保つための精密なしくみと、生まれ育った環境や年齢による変化が関わっています。

汗は、暑さから体を守るもっとも大切な手段のひとつです。そして、汗をうまくかけるかどうかは、夏の熱中症のなりやすさに直結します。

2026年の夏も全国的に気温が高くなると予想されており、6月からは職場での熱中症対策が事業者に求められるようにもなりました。

暑さが本格化する前のこの時期は、自分の汗のかき方を知り、暑さに強い体を準備するのにちょうどよいタイミングです。

汗をかきやすい人とかきにくい人では、体の中で何が違うのか。汗をかきにくい人や年齢を重ねた人は、どう備えればよいのか。発汗のしくみから順にたどってみましょう。

記事の要点

  • 同じ気温の場所にいても、すぐ汗ばむ人となかなかかかない人がいます。この違いは体質の一言では説明できず、体温を保つしくみと深く関わっています。
  • 汗のかきやすさを分けるのは、生まれ育った環境や性別、年齢、そして暑さへの慣れです。このうち、後から育てられる要素があることは、あまり知られていません。
  • 年齢とともに汗や体温調節のはたらきは変化し、高齢者で熱中症リスクが高まる一因になります。暑さが本格化する前の今だからこそ取り組める備えがあります。