最新|メラトニンとどう付き合うか:心不全リスク報告と短期使用の安全性

最新|メラトニンとどう付き合うか:心不全リスク報告と短期使用の安全性

なかなか寝つけない夜に、棚の奥のサプリメントへ手が伸びる。海外で睡眠サポートとして親しまれてきた成分のひとつが、メラトニンです。

もともと体内でつくられるホルモンで、夜になると自然に増えて眠りへ導く。その働きから自然な眠りを助けてくれるというイメージとともに、世界中で長く使われてきました。

そんなメラトニンに、2025年11月、米国心臓協会(AHA)の学術集会で気になる報告が発表されました。

13万人を超えるデータを5年間にわたって調べたところ、メラトニンを1年以上使い続けていた人たちで、心不全のリスクが高い傾向が見られたというのです。

睡眠を助けるための身近な成分だけに、では、これからどう付き合えばいいのだろうと感じた方もいるかもしれません。

この報告は何を示し、どこまで受け止めればよいのか。そして、メラトニンを上手に使うとしたら、どんな付き合い方があるのか。

今回は、海外で報じられたこの新しい研究を入り口に、落ち着いて考えていきます。

◼️記事の要点

  • 2025年11月、米国心臓協会の学術集会で、メラトニンを1年以上使い続けた人で心不全リスクが約89%高い傾向が報告されました。13万人を超える人々を5年間調べた解析です。

  • ただしこれは観察研究で、因果関係を証明したものではありません。対象は不眠症と診断された人で、しかも1年以上の長期使用が前提でした。

  • 短期間(おおむね1〜2か月)の使用はこれまで安全と考えられてきました。報告を手がかりに、区切って使う、生活面から眠りを後押しする、といった付き合い方が選べます。