ミネラルというと、カルシウムや鉄、亜鉛あたりがまず思い浮かびます。その一方で、ふだんほとんど話題にのぼらないミネラルもあります。ホウ素はその一つです。
土や水、植物に含まれ、私たちも日々の食事から少しずつ口にしているのですが、栄養の話の中心に置かれることはめったにありません。
ところが2026年、このホウ素をあらためて骨やホルモンの観点から整理したレビューが、栄養学の専門誌に相次いで発表されました。
今回は、あまり知られていないこのミネラルが、体の中でどんな役どころを担っているのかをたどってみます。
記事の要点
2026年にNutrients誌で公開されたレビューは、ホウ素が、ビタミンDを活性型に変える段階を後押しし、マグネシウムを体にとどめる方向にはたらくと整理しました。
ホウ素は、性ホルモンと結びつくタンパク質(SHBG)を下げることで、体内で働けるテストステロンやエストラジオールを増やす方向にもはたらくとされ、骨や閉経後の健康との関わりが調べられてきました。
ホウ素は果物・ナッツ・葉物野菜・豆類、そして飲料水から自然にとれ、通常の食事ではおよそ一日0.5〜3ミリグラムを摂っているとされます。