毎日のマルチビタミンは、感染症にどこまで関われるのでしょうか。ビタミンC、ビタミンD、亜鉛など、免疫との関わりが知られる栄養素は一つずつ研究されてきました。
しかし、私たちが普段手にするマルチビタミン・ミネラルは、複数の栄養素を少量ずつ組み合わせたものです。この形を長く続けたとき、COVID-19の発生や症状に違いが生まれるのか。
2026年6月、『The American Journal of Clinical Nutrition』にCOSMOS試験の新たな解析が発表されました。
米国の高齢者1万8,205人を追った結果、感染の発生率には明確な差が見られなかった一方、治験薬を継続していた人では、症状を伴うCOVID-19のオッズが40%低かったと報告されています。
感染そのものと、感染後に症状が現れることを分けて見ると、毎日の栄養補給が持つ意味がより鮮明になります。
記事の要点
COSMOS試験の二次解析では、2020年初めに試験へ残っていた米国の高齢者1万8,205人を対象に、マルチビタミン・ミネラルとCOVID-19の関係を調べました。
COVID-19の発生率はプラセボ群と明確な差がなかった一方、治験薬を継続していた人の解析では、症状を伴うCOVID-19のオッズが40%低下しました。
試験はパンデミック以前から平均約2.7年間続いており、感染後に高用量を加える方法ではなく、30種類を超える微量栄養素を毎日補う形を検証しています。