ビタミンDは、骨の健康や免疫機能に関わる栄養素としてよく知られています。日光に当たる機会が少ない季節や、食事だけでは不足しやすい人にとって、サプリメントは身近な選択肢のひとつです。
ただ、今回注目したいのは、ビタミンDを摂るかどうかだけではありません。サプリメントや強化食品に使われるビタミンDには、主にD2とD3という2つの形があります。
これまで一般には、どちらもビタミンDとしてまとめて扱われることが多くありました。
2026年5月1日にSciTechDailyが紹介した研究では、この見方に少し修正を迫る結果が報じられました。
英国サリー大学、John Innes Centre、Quadram Institute Bioscienceなどの研究チームが発表した系統的レビュー・メタ解析によると、ビタミンD2を補給した人では、体内のビタミンD3の指標である血中25(OH)D3濃度が、補給していない対照群より低くなる傾向が示されたのです。
これは、D2は意味がないという単純な話ではありません。むしろ、これまでひとまとめに語られがちだったビタミンDについて、どの形で摂っているのかを見る価値が高まってきた、というニュースです。
記事の要点
- ビタミンD2補給により、血中25(OH)D3濃度が下がる可能性がRCTメタ解析で示されました。
- メタ解析では、D2群の25(OH)D3が対照群より約18 nmol/L低く、変化量でも約9 nmol/L低下していました。
- D2とD3は体内で同じ働きをするとは限らず、サプリメント選びでは量とあわせて形を見る視点が大切です。