土用の丑にうなぎを食べる理由:夏バテを断つビタミンと食べ合わせ

土用の丑にうなぎを食べる理由:夏バテを断つビタミンと食べ合わせ

七月も半ばを過ぎると、うなぎ屋の店先から香ばしい匂いが漂い、スーパーの棚にも蒲焼が並び始めます。今年の土用の丑の日は七月二十四日ごろ。夏のいちばん暑い盛りに、なぜ日本人はうなぎを食べるのでしょうか。

江戸時代に広まったこの風習には、暑さに負けない体を保つための理にかなった知恵が隠れています。うなぎには、夏に消耗しやすいビタミンやミネラルがぎゅっと詰まっているのです。

個人的には毎年、土用の丑を「夏を乗り切るための、おいしい暑気払い」として楽しみにしています。その栄養の中身と、効果を引き出す食べ合わせを、順にご紹介します。

記事の要点

  • うなぎの蒲焼は、ビタミンA・B1・B2・D・B12や亜鉛が豊富で、夏に消耗しやすい栄養がそろった食材です。とくにビタミンB1は、糖質をエネルギーに変える働きを助け、夏バテの回復を支えます。

  • 蒲焼100gあたりビタミンAは1500µg、ビタミンB1は0.75mg、亜鉛は2.7mgと、魚の中でもトップクラスの含有量です。DHAやEPAといった良質な脂も多く含まれます。

  • うなぎだけで完結させず、ビタミンCの多い夏野菜や、山椒・酢などの薬味を合わせると、さっぱり食べられて栄養の幅も広がります。