最新|隠れ鉄不足で疲れる:貧血じゃないのに、なぜ?

最新|隠れ鉄不足で疲れる:貧血じゃないのに、なぜ?

健康診断では「貧血なし」と言われた。それなのに、朝から体が重く、午後になると集中力が続かない。階段を上るだけで息が上がり、以前ほど動けない気がする。

そんな感覚に心当たりのある方は、少なくないのではないでしょうか。血液検査で異常が出ていないぶん、気のせい、疲れているだけと片づけられてしまいやすい不調でもあります。

見落とされがちなのが、貧血の一歩手前にある「貯蔵鉄の不足」です。血液の赤みを保つヘモグロビンが正常でも、体にストックされている鉄(フェリチンで測る貯蔵鉄)が少ない状態は、健診の基準では引っかかりません。

ところが、この段階でも疲労やだるさ、筋持久力の低下が起こりうることが、複数の研究で示されています。今回は「貧血ではない鉄欠乏」と疲れの関係を、食べ方の工夫まで含めて見ていきます。

記事の要点

  • ヘモグロビンが正常でも、貯蔵鉄(フェリチン)が低いと疲労感が生じることがあり、健診では見つかりにくいと報告されています。

  • 貧血のない鉄欠乏の女性に鉄を補ったところ、疲労感の減り方がプラセボより約4割大きかったとする臨床試験があります。

  • 鉄の吸収はビタミンCで高まり、コーヒーや緑茶のタンニン、乳製品のカルシウムでゆるやかになるため、食べ合わせが実用の鍵になります。