母乳は乳児にとって理想の栄養源とされ、WHOも生後6ヶ月までの完全母乳育児を推奨しています。
一方で、早産で生まれた小さな赤ちゃんに限ると、母乳だけでは不足しやすい微量栄養素があるのではないか、という指摘が以前から続いてきました。
2026年1月、ノルウェーの研究チームがこのテーマに正面から踏み込んだ追跡研究をNutrients誌に発表しました。
対象は超低出生体重児(出生体重1500g未満)。在胎期満期相当の時点から生後12ヶ月まで複数回にわたり、ビタミンB群の血中濃度と代謝マーカーを測定した内容です。
今回は、その結果から見えてきたことと、母乳育児を続けるご家庭がどう向き合えばよいのかを整理してみます。
記事の要点
- 出生体重1500g未満の早産児を対象としたノルウェーの追跡研究で、完全母乳育児を続けたグループの約3分の1に、ビタミンB12欠乏を示す指標が確認された。
- 各測定時点で3〜9%の乳児に、1種類以上のB群ビタミンの重篤な欠乏が認められた。
- 母乳のB群濃度は母親の栄養状態に左右されやすく、葉酸を除くほとんどの種類で授乳期間中に減少していくことが知られている。