最新|腸の細菌が作る「インドール」が脳卒中の脳損傷を悪化させる:免疫細胞のAHRという鍵が見つかった

最新|腸の細菌が作る「インドール」が脳卒中の脳損傷を悪化させる:免疫細胞のAHRという鍵が見つかった

セロトニンの材料として知られるアミノ酸トリプトファンは、肉・魚・乳製品・大豆製品など普段の食事に広く含まれ、「心の健康にいい」というイメージを持たれることも少なくありません。

そんな身近な栄養素が、腸内細菌の手にかかると、遠く離れた脳の状態にまで影響を及ぼす物質に姿を変えることがある。そんな腸と脳のつながりを示す研究が報告されました。

2026年9月、学術誌Cellに掲載された研究です。研究チームはDelgado Jiménez氏、Ruggles氏、Adedokun氏、Sorbie氏、Fink氏、Laudani氏、Simats氏、He氏ら。マウスと脳卒中患者の両方を対象に、腸内細菌が脳卒中後の脳損傷の大きさにどう関わっているのかを調べています。

記事の要点

  • マウスと脳卒中患者の両方で、インドール産生性の大腸菌が多いほど脳卒中後の経過が悪いことが報告されました。
  • 腸内細菌が作る「インドール」が、免疫細胞の受容体AHRを介して脳の炎症を強める方向に働くことがマウスで確かめられました。
  • AHRの働きを抑えると、制御性T細胞が増えて脳の炎症が和らぎ、脳卒中後の経過が改善しました。

この先では、インドール産生菌やAHRを標的とした具体的な治療戦略の可能性や、腸内細菌研究がもたらす今後の臨床的展望について詳しく解説しています。

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