最新|マグネシウムを多く摂る50代以降は筋肉が減りにくい:炎症の低さが一部を仲介していた

最新|マグネシウムを多く摂る50代以降は筋肉が減りにくい:炎症の低さが一部を仲介していた

握力が弱くなった、立ち上がるときに手をつくようになった、歩く速さが落ちた。年齢を重ねると、こうした「力の衰え」が少しずつ表に出てきます。筋肉が減り、力が落ちていく状態はサルコペニアと呼ばれ、転倒やフレイル(虚弱)の入り口として知られています。

その予防というと、たんぱく質と運動がまず思い浮かびます。けれども2026年8月に報告された研究は、もう一つのミネラル、マグネシウムに目を向けました。

韓国の中高年を対象にした解析で、マグネシウムを多く摂る人ほどサルコペニアが少なく、その関連の一部を「炎症の低さ」が橋渡ししていた、という内容です。日本の食卓とも近い集団のデータとして、参考になる点があります。

記事の要点

  • 2026年8月にFrontiers in Nutritionで報告された解析では、50歳以上の韓国人3,830人を対象に、マグネシウム摂取量とサルコペニアの関連が調べられました。マグネシウム摂取が最も多い群は、最も少ない群と比べてサルコペニアのオッズが低いと報告されています。これは横断研究であり、因果を確定したものではありません。

  • 背景として、マグネシウムは筋肉の収縮やエネルギー産生、たんぱく質の合成に関わるミネラルで、体内では炎症の調整にも関与すると考えられています。

  • 今回の解析では、hsCRP(炎症の指標)の低さが、マグネシウムと筋肉のつながりの一部を仲介していました。マグネシウムが多い食事は、海藻・ナッツ・大豆製品・全粒穀物・青魚などに支えられています。