最新|肝臓の病気が進むと腸内細菌は「減る」のではなく丸ごと入れ替わる:104人の解析で見えた群集の再編

最新|肝臓の病気が進むと腸内細菌は「減る」のではなく丸ごと入れ替わる:104人の解析で見えた群集の再編

肝臓の病気が進行すると、腸内細菌の種類が単純に少なくなっていく——そんなイメージを持っている人は多いかもしれません。ところが、実際にはそうではなく、腸内細菌の「組み合わせ」そのものが、病状の進行に合わせて段階的に別の組み合わせへ置き換わっていくことを示す研究が、日本の研究グループから報告されました。

2026年9月25日、学術誌Scientific Reportsに掲載された研究です。理化学研究所バイオリソース研究センターの鈴木健大研究員、桝屋啓志室長、大阪公立大学大学院医学研究科の大谷直子教授、同大学院生活科学研究科の藤井英樹教授、慶應義塾大学先端生命科学研究所の福田真嗣特任教授らの共同研究グループによるものです。

記事の要点

  • 脂肪肝の重症度(FASTスコア)が上がるにつれ、腸内細菌の「組み合わせ」が段階的に別の組み合わせへ置き換わっていくことが、成人104人の解析で示されました。
  • 軽症ではAnaerostipes hadrus・Bacteroides massiliensis・Subdoligranulum属が優勢、重症化するとRuminococcus gnavusグループ、最重症ではStreptococcus salivariusが優勢でした。
  • 多様性指数(種数・Shannon指数・Simpson指数)はFASTスコアと有意な相関を示さず、「単純な多様性の減少」では説明できないことも確認されました。

この先では、肝疾患の進行に伴う腸内細菌の変化を追った104人の解析データから、「エネルギー地形解析」を用いた群集状態の分類や、病態の鍵を握る具体的な細菌の役割・因果関係について、より詳しく解説しています。

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