腸内細菌と認知機能の関係を調べた研究は、これまでにも数多く報告されてきました。しかし60歳以上を対象にした試験だけを集め、ひとつにまとめて検証した例は、今回が初めてです。
イギリス・キングス・カレッジ・ロンドンの研究チームが、プロバイオティクス・プレバイオティクス・シンバイオティクスといった腸内細菌へのアプローチが高齢者の認知機能に与える影響を、系統的レビューとメタ解析としてまとめ、医学誌Age and Ageingに発表しています。
加齢に伴う認知機能の低下や認知症は、世界的に医療制度への負担を増やし続けている課題です。これまでも生活習慣の改善や薬物療法が模索されてきましたが、研究チームは「腸内細菌を調整する」という切り口が、新しい選択肢になりうると考えました。
記事の要点
- 60歳以上を対象にした14件の試験を集め、腸内細菌を整える介入と認知機能の関係が検証されました
- 14件中9件で、全般的な認知機能・記憶・注意・実行機能のいずれかに統計的に有意な改善が報告されています
- 一部の試験を統合したメタ解析では、全般的な認知スコアが統計的に有意に改善していました
この先では、60歳以上を対象とした14件の臨床試験の具体的な詳細や、プロバイオティクス・プレバイオティクスを日々の食生活へ無理なく取り入れるための具体的な実践のヒントについて詳しく解説しています。
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