「ピロリ菌に感染している人のビタミンB12濃度は、感染していない人のおよそ半分にまで下がっていた」という調査結果が、アラブ首長国連邦(UAE)の病院から報告されました。
ピロリ菌といえば胃炎や胃がんのリスクとして知られていますが、今回の調査は、胃の外側にある血液中のビタミン濃度にまで影響が及んでいることを示しています。
胃の検査で「ピロリ菌が陽性でした」と言われた経験がある人は少なくありません。除菌治療を勧められたり、経過観察になったりと対応は人それぞれですが、血液中のビタミンの値まで気にする人は多くないはずです。今回の調査結果は、その見落とされがちなつながりに具体的な数字で光を当てています。
記事の要点
- ピロリ菌陽性の患者ではビタミンB12濃度が陰性の患者の半分以下だったと報告されています。
- 呼気試験の値が高いほどビタミンB12濃度が低くなる関連も確認されています。
- 胃の炎症が吸収に必要な物質を減らすしくみが背景にあると考えられています。
この先では、血液検査の数値(115.25対253.05pg/mL)がどれくらいの差なのか、ビタミンB12の吸収に胃がどう関わっているかの仕組み、そして胃の不調が続く人が食事や検査で何を意識できるかを、具体的に整理します。