がんに自律神経が影響することを発見!がんの神経医療の開発へ

がんに自律神経が影響することを発見!がんの神経医療の開発へ

発表のポイント

  • 自律神経が、乳がん組織内に入り込み、がんの進展や予後に強く影響することを発見しました。
  • ストレスなどによる交感神経の緊張が、がんを進展させ得ることを明らかにしました。
  • 自律神経を操作する神経医療(遺伝子治療など)が、がんの新規治療戦略になる可能性があることが示唆されました。

自律神経が乳がん組織内に入り込み、がんの増大や転移に強い影響を及ぼすことを発見し、自律神経を操作してがんを抑制するような新しい治療の可能性を示した。

自律神経は、脳から心臓や腎臓などの末梢臓器へ命令(電気信号)を伝える有線ケーブルで、ほとんど全ての臓器の働きを調節している。疫学研究では、慢性ストレスががんの進展を加速させることが報告されており、ストレスに関連する自律神経の変化ががんに影響し得ることが示唆されていた。しかしながら、がん組織に実際に自律神経が入り込むのかどうかあまりよく分かっておらず、さらには、がん組織だけに分布する身体局所の自律神経の機能を調べるための研究技術も未開発であったため、がんの病状に、がん組織内に存在する自律神経がどのように影響するのかは分かっていなかった。

https://www.fmu.ac.jp/univ/kenkyuseika/wordpress/wp-content/uploads/2019/07/f97aa6de5faebadbd470c6d170fdcb83.pdf