最新|ビタミンB12不足の約25%は赤血球が大きくならない:鉄不足が重なると血液像が正常に見える

最新|ビタミンB12不足の約25%は赤血球が大きくならない:鉄不足が重なると血液像が正常に見える

健康診断の結果が返ってきて、貧血の欄に印がついていなかった。それなら血液のほうは心配いらないだろう、と受け止めた経験はないでしょうか。

それでいて、疲れやすさや手足のしびれ、頭がぼんやりする感じだけは、なんとなく続いている。

2026年8月12日、栄養学の専門誌 Frontiers in Nutrition に、ビタミンB12不足が血液にどんな形で表れるのかをあらためて総ざらいしたレビューが公開されました。

まとめたのは、インド・ニューデリーのVardhman Mahavir医科大学とSafdarjung病院で血液内科を担当するNupur Parakh氏と、デリー大学医科学部のPooja Dewan氏です。

とりわけ目を引くのが、B12不足の血液像は必ずしも教科書どおりに出てくれない、という指摘でした。B12が足りないと赤血球が大きくなる。長く知られてきた典型的なサインです。

ところが、およそ4人に1人ではその変化が別の要因に打ち消され、血液の見た目が正常に近づいてしまうと書かれています。B12不足が「great masquerader(さまざまな顔に化ける存在)」と呼ばれてきた理由が、血液の側からも見えてきます。

記事の要点

  • ビタミンB12不足では赤血球が大きくなるのが典型ですが、約25%は鉄不足などが重なって大きさが打ち消され、血液像が正常に見えると報告されています。

  • 血液の手がかりが弱いときは、活性型のホロトランスコバラミンやメチルマロン酸、ホモシステインが状態を映すとされ、血清B12だけに頼らない見方が示されています。

  • 補い始めると網赤血球は48〜72時間で動き出し、赤血球の大きさが戻るのは6〜8週後。高用量の経口摂取は筋肉注射と同等だったと報告されています。