物忘れが増えた、判断に時間がかかるようになった。認知症や軽度認知障害(MCI)と診断された人にとって、それが加齢による変化なのか、それとも手を入れられる部分があるのかは気になるところです。
年齢や遺伝のように自分では変えられない要因もあります。けれど、日々の栄養状態は、数少ない手を入れられる部分のひとつです。
認知症やMCIと診断された人の血液や画像検査のデータを調べ、そうでない人や別の状態の人と比べた研究は、世界中で積み上がってきました。
今回はそのなかから、大規模なコホート研究や複数の研究を統合した解析で確かめられている栄養素を、報告された数値とともに見ていきます。
記事の要点
- 認知症・軽度認知障害(MCI)の人で不足・低値が報告されてきた栄養素として、ビタミンB12・ビタミンD・葉酸の3つが挙げられます。
- 福井県の3施設でもの忘れ外来を受診した567人の解析で、ビタミンB12欠乏がある人は海馬萎縮のリスクがオッズ比3.46でした。
- 23件の前向きコホート研究を統合した解析では、ビタミンD欠乏がある人の認知症リスクは1.42倍、アルツハイマー病リスクは1.57倍と報告されています。
この先では、ビタミンB12・ビタミンD・葉酸のそれぞれの血中濃度の具体的な基準値や、毎日の食卓へ無理なく取り入れるための具体的な献立の工夫について詳しく解説しています。
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