最新|ビタミンCが足りている人は歩くのが速かった:鍵は脂肪を燃やすカルニチン

最新|ビタミンCが足りている人は歩くのが速かった:鍵は脂肪を燃やすカルニチン

ビタミンCが不足しはじめたときの最初の兆しは、疲れやすさやだるさといった目立たないものだと報告されています。ビタミンCが足りないと体が重く感じられるという話は昔からありましたが、その「動く力」を実際に測った研究は多くありませんでした。

英国ノーフォーク地方の中高年5,000人あまりのデータを使い、血液中のビタミンCと、歩く速さ・椅子から立ち上がる速さとの関係を調べた論文が、2026年10月24日に Calcified Tissue International に掲載されました。対象は48〜92歳の男女で、同じ時点の値どうしを比べた研究です。

血液中のビタミンCが十分な女性は、低い女性より4メートルの歩行が秒速0.11メートル速く、椅子からの立ち座り5回が1.03秒短いという関係でした。ビタミンCを補って改善するかを確かめた試験ではなく、主な結果は2025年に学会抄録として先に発表されています。

筋肉の話というと、たんぱく質に目が向きがちです。けれども筋肉が動き続けるには、燃料を燃やす場所へ運ぶ仕組みも欠かせません。その運び役をつくる酵素が、ビタミンCを必要としています。

記事の要点

  • 英国の48〜92歳5,000人あまりで、血液中のビタミンCが十分な人ほど歩く速さ・椅子からの立ち上がりが速い関係でした。
  • ビタミンCは、脂肪を筋肉の発電所へ運ぶカルニチンをつくる2つの酵素で、鉄を働ける形に保つ役を担っています。
  • ビタミンCが少なめの若い成人では歩行中に燃やす脂肪が25%少なく、日本人の平均摂取量は推奨量100mgに届いていません。

この先では、ビタミンCが少ない状態で歩いたときに体の燃料の使い方がどう変わったかを、補給を戻した試験の数値とあわせて紹介します。赤ピーマン・ブロッコリー・キウイで1日100mgに届かせる量の組み合わせと、ゆでる・電子レンジで変わる残り方も整理しました。

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