ビタミンB12と聞くと、多くの方が「貧血のビタミン」を思い浮かべるのではないでしょうか。実際、B12は赤血球をつくるのに欠かせず、不足すると貧血につながることでよく知られています。
ところが2026年、この見慣れたビタミンに、これまであまり語られてこなかった一面を示す研究が報告されました。
米国コーネル大学などの研究グループが、B12が不足すると、筋肉の細胞の中でエネルギーをつくる仕組みがうまく働かなくなることを示したのです。
年齢を重ねると増えてくる「疲れやすい」「力が入りにくい」という感覚。その背景に、B12と筋肉のエネルギーの関係が隠れているのかもしれません。
貧血という枠を超えて注目されはじめたB12を、たどってみます。
記事の要点
2026年に報告された研究で、ビタミンB12が不足すると、筋肉の細胞の中でエネルギーをつくるミトコンドリアのはたらきが妨げられることが示されました。
B12は貧血との関わりでよく知られてきましたが、今回の研究は、筋肉のエネルギー産生という新しい切り口からB12の役割に光を当てています。
B12の不足は年齢とともに増えるとされ、60歳を超えるとおよそ2割が不足ぎみとも報告されており、魚介や卵、レバーからの摂取が見直されています。