最新|タウリンは年をとると増えていた:炎症の火種を抑える役目と、それをつくるビタミンB6

最新|タウリンは年をとると増えていた:炎症の火種を抑える役目と、それをつくるビタミンB6

2023年、タウリンは年齢とともに血液から減っていくという研究が話題になりました。ところが今回、米イェール大学のグループは、人でもマウスでも、年をとるにつれて血液中のタウリンはむしろ増えていたと報告しています。2026年に『Cell』へ掲載された研究です。

減るのか、増えるのか。この研究の答えは、体が炎症に備えてタウリンを増やしている、というものでした。そのうえで、年をとったマウスのタウリンをさらに上乗せすると、炎症の物質が減り、筋力や血糖の処理も持ち直していました。

鍵になるのは、免疫細胞の中にある炎症のスイッチと、そこからタウリンが抜け出す瞬間です。

記事の要点

  • 年をとると血液中のタウリンは人でもマウスでも増えており、高齢マウスでさらに増やすと炎症の物質が減り、筋力や血糖の処理が改善しました。
  • タウリンは免疫細胞マクロファージの中で、炎症を起こす装置NLRP3インフラマソームが動き出すのを抑えており、危険の合図でタウリンが細胞の外へ抜けることがスイッチの入り口でした。
  • 体内でタウリンをつくる酵素の一つCSEはビタミンB6を補酵素として使い、人でB6を4週間控えると、この酵素の手前の物質が血液にたまることが確かめられています。

この先では、タウリンが細胞から抜けると炎症のスイッチが入る仕組みと、マウスで確かめられた健康寿命の変化を、数値とともに紹介します。体内でタウリンをつくる経路のうち、ビタミンB6が足りないと最初に詰まる段がどこかも取り上げ、日本人の摂取量と食材の組み合わせまでまとめました。

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