最新|免疫の老化と腸内細菌のビタミンB6:老いた免疫を移したマウスで血中のB6が約30%低かった

最新|免疫の老化と腸内細菌のビタミンB6:老いた免疫を移したマウスで血中のB6が約30%低かった

若いマウスに、老いたマウスの骨髄から取り出した造血幹細胞を600個だけ移植する実験が行われました。ドイツのウルム大学と米国のシンシナティ小児病院などの研究グループが、2026年6月に「Microbiome」誌で報告したものです。

造血幹細胞は、血液や免疫の細胞のもとになる細胞です。体は若いまま、免疫だけが老いた幹細胞から作り直されると、腸の免疫、腸内細菌、血液中のビタミンB6にどんな変化が出るのかが調べられました。

この記事では、結果から生まれる三つの問いを順に辿ります。腸でB6が体に入る仕組み、高齢の人でB6が下がる背景、B6が足りないときの免疫細胞の反応です。最後に、確認できた範囲で食卓へ戻します。

記事の要点

  • 老いた造血幹細胞から免疫を作り直したマウスでは、B6をつくる経路を持つ腸内細菌が少なく、血清のB6が約30%低い値でした。
  • 別のマウス研究では、腸内細菌の乱れとともに血漿のB6が下がり、便にはB6が残っており、吸収の変化が候補に挙がっています。
  • 人では、高齢でB6が下がりやすく、摂取量に加えてリボフラビン(ビタミンB2)の状態も関わると報告されています。

この先では、新しい研究から人の高齢者まで、どこまでが確認されてどこからが仮説なのかを一段ずつ整理します。さらに、B6とリボフラビンを同じ食品で並べた図を載せ、食卓の組み立て方の例を示します。

読みたいテーマを、自分で選んで深く読む。

分子栄養学的視点も交えた健康・栄養の解説記事をはじめ、有料記事の全文、食品図鑑、Japan Health Weeklyの全文・過去号をご利用いただけます。

月額5米ドル/年額50米ドル(年払いは2か月分お得)。日本円で月約800円/年約8,000円が目安です。

米ドル決済のため、円の請求額は為替レートやカード会社の手数料により変動します。自動更新。会員アカウントからいつでも解約でき、支払済みの期間の終了までご利用いただけます。