最新|うつ病の約4人に1人は「体内時計型」だった:鍵はメラトニンの材料トリプトファン

最新|うつ病の約4人に1人は「体内時計型」だった:鍵はメラトニンの材料トリプトファン

オーストラリアでは、うつ病を経験した人たちが、症状の経過や薬の効き方を答え、遺伝子の情報も提供する大規模な研究が続いています。オーストラリア・うつ病遺伝研究(AGDS)と呼ばれる研究です。

シドニー大学のブレイン・アンド・マインド・センターの研究グループは、このデータを使い、うつ病のなかに「体内時計型(概日リズム型)」と呼べるタイプがあるかを調べました。

2026年10月、学術誌British Journal of Psychiatryに掲載された結果では、対象者のうち2,604人、全体の23%がこのタイプに当たりました。

体内時計型の人は、発症が早く、症状が重く、よく使われる抗うつ薬が効きにくい傾向がありました。報道では、体内時計を整える治療のほうに反応しやすいタイプとして紹介されています。

体内時計を夜へ合わせる合図のホルモンがメラトニンで、その材料は食事からとるアミノ酸、トリプトファンです。

記事の要点

  • うつ病の人のデータを調べた研究で、夜型や冬の不調、朝の強い疲れなどがそろう「体内時計型」が23%を占めました。
  • このタイプは抗うつ薬SSRIの効きが弱く、夜型や炎症、インスリンの効きにくさに関わる遺伝的な傾向が高めでした。
  • 夜のメラトニンはトリプトファンからつくられ、人でトリプトファンを減らすとメラトニンの分泌が減ったと報告されています。

この先では、体内時計型を見分けた6つの特徴と、遺伝的な傾向の数値を紹介します。朝食でたんぱく質をとり、朝日を浴び、夜の明かりを落とした日本の大学生の試験の結果と、納豆や卵、さばに含まれるトリプトファンの量もまとめました。