最新|バジルと不安:うつ病の治療にバジルのシロップを加えた人で、不安の点数が大きく下がりました

最新|バジルと不安:うつ病の治療にバジルのシロップを加えた人で、不安の点数が大きく下がりました

日陰で40℃に保って乾かしたバジルの葉を、2mmほどの粒に挽き、70%のアルコール水で成分を引き出します。その乾燥エキスを5mLあたり1,100mg溶かしたシロップが、イランの精神科外来で、うつ病の治療を受けている人に毎晩寝る前に1回ずつ渡されました。

2025年11月に神経・行動科学の学術誌『Brain and Behavior』に載ったこの試験では、4週間後の不安の点数が、バジルのシロップを飲んだ人で約20点、見た目をそろえた砂糖のシロップを飲んだ人で約10点下がったと報告されています。

バジルについては、2026年10月16日にナチュラルニュースが「料理と薬の両面で力を持つハーブ」として紹介し、香りの成分リナロールに心を落ち着かせる働きがあると書いていました。その落ち着きの仕組みとして研究者が挙げたのが、脳のブレーキ役になる神経伝達物質GABAです。そしてGABAを作る酵素は、ビタミンB6がなければ働きません。

記事の要点

  • うつ病の治療薬を飲む人にバジルのシロップを4週間加えると、不安の点数の下がり方が砂糖のシロップのおよそ2倍でした。
  • 研究者は、リナロールなどの成分が脳のブレーキ役であるGABAの系に働くと考えています。
  • GABAを作る酵素はビタミンB6を相棒にして働き、日本人の成人の平均摂取量は推奨量に届いていません。

この先では、バジルのシロップの試験で不安とうつの点数がどれだけ動いたかを、試験の弱点とあわせて数字で見ていきます。GABAを作る酵素にビタミンB6がどう組み込まれているか、B6を多めに飲んだ若い成人の試験で何が起きたかも取り上げ、まぐろ・かつお・鶏むね肉でB6をどれだけとれるかを100gあたりの量で比べます。