血糖値はきちんと管理できているのに、体の中では別の変化がじわじわと進んでいる。2型糖尿病とともに暮らす人の血管で、そんな報告が相次いでいます。
糖尿病というと血糖値やHbA1cの数値にまず目が向きますが、実はその陰で、自覚症状のない「慢性的な炎症」が静かに進行していることが知られています。この炎症は血管の壁を傷つけ、長い時間をかけて神経障害や腎症、心血管疾患といった合併症の土壌を作ると考えられています。
そんな中、インドなどで古くから香辛料として使われてきたウコン(ターメリック)の主成分「クルクミン」が、この隠れた炎症に影響を与える可能性を示した研究が報告されました。
2026年9月、学術誌Nutrientsに掲載されたシステマティックレビュー・メタ解析です。
研究チームはPérez氏、González-Casanova氏、Rojas-Gómez氏ら。PubMed、Scopus、Web of Scienceという3つのデータベースを創刊号から2026年8月31日まで遡って検索し、2型糖尿病の成人を対象にクルクミンまたはクルクミノイドを経口摂取させたランダム化比較試験を統合評価しています。
記事の要点
- 2型糖尿病の成人を対象にしたメタ解析で、クルクミン摂取により炎症マーカーのhs-CRPとTNF-αが有意に低下しました
- hs-CRPは6件・472人、TNF-αは5件・475人のランダム化比較試験を統合した結果です
- TNF-αは試験間のばらつきが大きく、研究チームも今後の大規模試験の必要性を指摘しています
この先では、クルクミンを日常の食事やサプリメントで取り入れる際の具体的な摂取量の目安や注意点、さらに吸収率を高めるための食べ合わせの工夫について詳しく解説しています。
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