最新|超加工食品が多い人ほど骨髄系の血液がんが多かった:血液の幹細胞はビタミンCを使う

最新|超加工食品が多い人ほど骨髄系の血液がんが多かった:血液の幹細胞はビタミンCを使う

年齢を重ねると、血液をつくる幹細胞の一部に遺伝子の変化が起こり、同じ変化を持つ血液の細胞が少しずつ増えていくことがあります。これは「クローン性造血(CHIP)」と呼ばれ、多くは症状のないまま経過しますが、骨髄系の血液がんの手前の段階とも考えられています。

その骨髄系の血液がんと、ふだんの食事に占める超加工食品の割合との関係を調べた研究が、2026年に栄養学の学術誌American Journal of Clinical Nutritionに掲載されました。Yu氏らは、英国の大規模な住民研究UK Biobankの参加者20万4,494人の食事記録をもとに、約10年半の経過を追っています。

超加工食品からとるエネルギーの割合が多い人ほど、骨髄系の血液がんの発症が多いという関係でした。この関係は、研究の開始時点でクローン性造血が見つからなかった人でも見られています。観察研究で、超加工食品が原因と決まったわけではないと、著者ら自身が書いています。

クローン性造血でよく見られる遺伝子の1つに、TET2があります。TET2が作る酵素は、DNAに付いた目印を外して遺伝子の働きを整える役を持ち、ビタミンCがなければ働けません。血液の幹細胞は、ビタミンCを使って自分の増え方を整えています。

記事の要点

  • 超加工食品からのエネルギーの割合が1標準偏差多いごとに、骨髄系の血液がんは1.12倍で、骨髄増殖性腫瘍で最もはっきりしていました。
  • 血液のがんの手前の変化でよく見られる遺伝子TET2の酵素は、ビタミンCが鉄を働く形に保つことで動き、高齢者ではビタミンCが少ない人にこの変化が多く見られました。
  • 初期の骨髄系の病気の人がビタミンCを1日1,000mg飲んだ試験では、異常な細胞の増え方は変わらず、重い有害事象は少なくなりました。

この先では、TET2の酵素がビタミンCと鉄をどう使ってDNAの目印を外すのかを図で整理します。赤ピーマン・ブロッコリー・キウイ・いちごに含まれるビタミンCの量と、日本人の摂取量が推奨量にどれだけ届いていないかも並べました。

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