最新|ワクチン後のがん報告333例:がんの見張り役p53を支える亜鉛

最新|ワクチン後のがん報告333例:がんの見張り役p53を支える亜鉛

接種した翌朝、右のこめかみにしこりが現れていた。80歳の日本人女性に起きたこの出来事は、その後の検査で辺縁帯B細胞リンパ腫と診断されました。2026年1月、米国の研究者2人がOncotargetに発表した総説は、こうした報告を世界中から集め、新型コロナウイルスの感染やワクチン接種の後に現れたがんの兆候を整理しています。

著者はCharlotte Kuperwasser氏とWafik El-Deiry氏です。2020年1月から2025年までの論文を系統的に探し、69本、27か国、333人の症例報告と、数百万人規模の集団の解析を一つの表にまとめました。

記事の要点

  • 接種や感染の後に現れたがんの報告69本・333人が整理され、著者は「生物学的にありうるつながり」があると結論しました。
  • 仕組みの候補の一つが、スパイクたんぱく質ががんの見張り役p53の働きを弱めるという細胞実験の報告です。
  • p53がDNAをつかむ部分は亜鉛1個で形を保っていて、日本人の亜鉛摂取は平均でちょうど推奨量の前後にとどまります。

この先では、韓国とイタリアの大規模な集団で報告されたがんの種類と数値、スパイクたんぱく質とp53の実験の中身を紹介します。p53の中で亜鉛がどの位置にはまっているか、亜鉛を食事でとるための食品と量、吸収を落とす組み合わせまで具体的に並べました。