最近、人の名前がすぐに出てこない。同じことを二度尋ねてしまう。そんな小さな引っかかりが増えてきたと感じたことはないでしょうか。
加齢による物忘れと、医学的に「軽度認知障害」と呼ばれる状態の境目は、本人にも周囲にも分かりにくいものです。認知症の一歩手前とされるこの段階で、日々の栄養がどこまで力になれるのか。
中国の研究チームが、ビタミンDとDHA(オメガ3脂肪酸の一種)をめぐって、そのヒントになる12か月間の臨床試験を報告しました。単独で摂るよりも、二つを組み合わせたときのほうが、知能検査のスコアがはっきりと伸びていたといいます。
記事の要点
軽度認知障害のある高齢者360人を対象に、ビタミンD3・DHA・その併用・プラセボを12か月間比較した試験が報告されました。
併用群は知能検査の複数のスコアで、単独摂取のどちらの群よりも大きな改善を示したとされています。
細胞の炎症的な死に関わる血中マーカーも併用群でもっとも下がり、統計解析ではその変化が知能スコアの改善と結びついていたと分析されています。