「ビタミンDを活性化する場所」として知られる腎臓のほかに、呼吸の通り道にも、その働きが備わっています。鼻や口から肺へ続く気道の細胞は、血液から届くビタミンDを利用して、体を守る物質づくりに関わっています。
2026年10月15日、デンマークの健康情報サイトHealthandscienceは、インフルエンザや呼吸器疾患に対するビタミンDの可能性を紹介しました。取り上げたのは『Nutrition Reviews』2026年号の総説です。オンラインでは2025年6月に公表され、免疫と炎症を調節する働きに注目しています。
冬の栄養を考えるとき、ビタミンDを「骨のため」だけにとどめず、呼吸器のどこで使われるかまで辿ると、食事と体のつながりが具体的に見えてきます。
記事の要点
- ヒト由来の気道細胞はビタミンDを活性化し、抗菌ペプチドなど防御に関わる遺伝子の働きを高めました。
- ビタミンD補給後の気道の液体や、子どものインフルエンザ発症を調べた試験があり、測る対象や試験によって結果は異なります。
- 食事からの供給、吸収、血液中の形、気道での利用という順に見ると、魚やきのこを食べる意味を体内の働きと結びつけられます。
この先では、血液を流れるビタミンDが気道で使われる仕組みと、実際に補給した人で何が測られたかを辿ります。日本の学童とベトナムの子どもの試験を並べ、発症を調べた結果と、防御物質の働きを調べた結果の違いを整理。最後に、しろさけと乾しいたけの成分値を、食べる量に合わせて読み直します。