血糖値の管理というと、まず糖質の量に目が向きます。何をどれだけ食べるか、いつ食べるか。日々の工夫の多くは、そこに向けられています。
けれど、糖を代謝するという仕事そのものが、いくつもの栄養素の助けを借りて成り立っています。糖をエネルギーに変える酵素を動かす補酵素、インスリンの働きを支えるミネラル。それらが足りているかどうかは、糖質の量とは別の話です。
2型糖尿病の患者さんの血液を調べ、そうでない人と比べた研究は、世界中でかなりの数が積み上がってきました。今回はそのなかから、複数の研究を統合したメタ解析で確かめられている5つを、報告された数値とともに見ていきます。
記事の要点
2型糖尿病の患者さんで不足・低値が報告されてきた栄養素として、ビタミンD・ビタミンB1・ビタミンB12・マグネシウム・亜鉛の5つが挙げられます。
54の研究・38,016人を統合した解析では、ビタミンD欠乏に該当する患者さんが64.2%を占めていました。
ビタミンB1は、糖の代謝に欠かせない補酵素です。20研究の統合で患者さんは有意に低く、アルブミン尿がある人ではさらに差が大きくなっていました。