ビタミンDをしっかり摂っているのに、骨密度の数値が思ったように改善しないという声は少なくありません。カルシウムも一緒に取り入れているのに、なぜという疑問に関係しているかもしれない栄養素が、ビタミンK2とマグネシウムです。
ビタミンDはカルシウムの腸管吸収を促します。カルシウムを血液に乗せることはできても、それをどこへ届けるかという指示は担っていません。
カルシウムが骨にきちんと定着されずに血管や軟組織に蓄積される場合、血管の石灰化につながる可能性も報告されています。
このカルシウムの行き先の整理を担うのがビタミンK2であり、ビタミンDを活性化するために体がマグネシウムを必要とするという事実は、3つの栄養素が組み合わせで機能することを示しています。
骨と血管をともに守るこの三角関係について、現時点のエビデンスから整理します。
◼️記事の要点
- ビタミンDがカルシウムの吸収を担う一方、K2はカルシウムを「骨へ固定し血管から除く」交通整理の役割を持ち、3つの栄養素の協力関係が骨と血管の健康に関わるとされている。
- K2(MK-7)の3年間RCTで、180μg/日の補充が閉経後女性の骨密度低下を有意に抑制したことが報告されており、K2の骨代謝への関与を示す研究が積み重なっている。
- マグネシウムはビタミンDを体内で活性化する酵素のコファクターで、不足した状態ではビタミンDをどれだけ摂取しても活性型への変換が進みにくいとされている。