今日公開した6本をお届けします。甲状腺とビタミンD、腸から脳へ届く合図、卵と野菜の食べ合わせ、炎症と亜鉛。栄養素が体に届き、働くまでのつながりを研究から読み解きます。
01
最新|ビタミンDと甲状腺の病気:橋本病の患者でいちばん大きく下がっていた
38件の観察研究を統合した解析では、橋本病の患者の血清ビタミンD値は対照より平均7.53ng/mL低く、バセドウ病では4.11ng/mL低い結果でした。甲状腺の病気のタイプごとの違いと、魚やきのこからとるビタミンDを紹介します。
02
最新|腸の細菌が作る「インドール」が脳卒中の脳損傷を悪化させる:免疫細胞のAHRという鍵が見つかった
脳卒中患者ではインドール産生性の大腸菌が多いほど経過が悪い関連があり、マウスでは免疫細胞の受容体AHRを介する炎症の経路が確かめられました。食事のトリプトファンが腸内細菌によって別の物質になり、免疫を通じて脳へ届く仕組みを辿ります。
03
最新|野菜に卵を添えると色素の吸収が数倍に:鍵は卵黄の脂質だった
閉経前後の女性17人の試験で、加熱した野菜料理に全卵100gを添えると、カロテノイドの血液への取り込みが平均で約3.6倍・6.2倍になりました。卵黄の脂質と胆汁がつくる小さな粒が、野菜の色素を運ぶ仕組みを紹介します。
04
最新|コロナ後遺症と潜伏ウイルスを起こす炎症:亜鉛がIL-6の信号を切る
ヒトの潜伏感染B細胞にIL-17Aを加えると、EBVが増殖期へ切り替わり、感染力のあるウイルス粒子も作られました。別の細胞・動物研究から、亜鉛がIL-6の伝達役STAT3に結合し、Th17細胞を育てる合図を抑える接点を辿ります。
05
最新|ストレスで胸腺が縮む仕組み:亜鉛が足りないマウスでも同じ細胞が失われていた
拘束ストレスを繰り返したマウスでは胸腺が約40%縮みましたが、CX3CR1という受容体がないマウスでは約10%にとどまりました。亜鉛不足のマウスでも失われる未熟なT細胞に注目し、ストレスホルモンとのつながりを紹介します。
06
認知症/軽度認知障害の人で不足が報告されている栄養素:もの忘れ外来567人でビタミンB12欠乏は海馬萎縮リスク3.46倍
福井県のもの忘れ外来567人の解析では、ビタミンB12欠乏と海馬萎縮との関連がオッズ比3.46でした。ビタミンDや葉酸も含め、不足・低値と認知機能の関係を調べた研究を並べます。
今日、1本だけ読むなら
最新|野菜に卵を添えると色素の吸収が数倍に:鍵は卵黄の脂質だった
野菜をどれだけ食べるかに加え、何と一緒に食べるかで吸収が変わりました。卵黄の脂質が色素を運ぶ仕組みを知ると、にんじんやほうれんそうに添える一皿を考えやすくなります。
アーカイブからもう一度
最新|亜鉛欠乏症はアシネトバクター肺感染症を促進する、マウス研究で判明
元公開日:2024年11月16日
亜鉛が足りないマウスでは、アシネトバクターによる肺の感染が広がり、炎症の合図IL-13も増えていました。IL-13を抗体で抑えると感染の拡大と死亡が抑えられた研究から、亜鉛と免疫の働きを振り返ります。

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