最新|コロナ後遺症の動悸・めまいが続くなら:6割超がPOTSの基準に当てはまっていた

最新|コロナ後遺症の動悸・めまいが続くなら:6割超がPOTSの基準に当てはまっていた

立ち上がった瞬間に視界が揺れ、心臓だけが早鐘を打つ。横になっている時間が増え、頭に霧がかかったような感覚が抜けない。新型コロナにかかってから、そうした状態が何か月も続いている方は少なくないはずです。

血液検査を受けても「異常なし」と言われ、原因がはっきりしないまま症状とだけ向き合う日々を送っている方もいるのではないでしょうか。周囲からは見た目に変化がないと言われ、この体調の悪さをどう説明すればよいのか分からないまま、一人で抱え込んでしまうことも少なくありません。

オーストラリア・アデレード大学の研究チームが発表した調査は、そうした症状の一部に、これまで見過ごされてきたかもしれない具体的な手がかりを示しています。

コロナ後遺症のある人のうち実に6割超が、心拍と血圧を調整する自律神経の不調、起立性頻脈症候群(POTS)の診断基準に当てはまっていたというのです。しかもこの判定は、10分ほどの簡単な検査でわかるものでした。「気のせいではなかった」と思える具体的な数字が、そこには示されていました。

記事の要点

  • オーストラリア・アデレード大学の研究で、コロナ後遺症のある人の62.5%が起立性頻脈症候群(POTS)の診断基準を満たしていました。
  • 立ち上がったときの心拍数の上昇幅は、POTS群で平均46.3拍、コロナ後遺症群で平均34.6拍、健康な人では平均12.7拍でした。
  • 血液中の免疫関連物質にも違いがみられ、POTSに気づくことがより的確な治療や支援につながる可能性が報告されています。

この先は、研究の対象者と10分間の起立試験の結果、POTSで自律神経が乱れる仕組み、免疫関連物質の違い、仕事や生活への影響、研究者のコメントを詳しくお伝えします。あわせて、POTSと診断された場合に一般的に知られている対症的な取り組みについてもご紹介します。