秋のりんごを噛んで味わう:果肉のまま食べると果汁より胃に長くとどまり満腹感が続いた

秋のりんごを噛んで味わう:果肉のまま食べると果汁より胃に長くとどまり満腹感が続いた

りんごを切ると、包丁の下で小さく音がして、みずみずしい香りが立ちます。そのまま皿へ盛る日もあれば、すりおろしたり、ジュースで楽しんだりする日もあるでしょう。同じりんごでも、口に入る形はずいぶん違います。

秋は、その違いを食卓で楽しめる季節です。農林水産省の紹介では、青森のりんごは、つがる、ジョナゴールドや紅玉、ふじへと収穫の時期が移っていきます。品種ごとの香りや歯ざわりを味わうとき、果肉の形によって食後の満腹感も変わることが、人を対象とした研究から分かってきました。

記事の要点

  • 健康な成人の試験では、同じエネルギー量のりんごでも、果肉のまま食べた方がピューレや果汁より胃からゆっくり送り出され、果汁より満腹感が続きました。
  • 別の試験では、食事の最初に切ったりんごを食べると、りんごを含めた昼食全体の摂取エネルギーが減りました。食品の形も、食べた後の感覚に関わります。
  • 秋の食卓では、りんごを食べやすく切って小皿に盛る楽しみ方があります。品種の食感を味わいながら、食事の中で果物を食べる時間をつくれます。

この先は、果肉・ピューレ・果汁で食べ心地が変わる理由、胃から半分が送り出されるまでの時間の違い、食事の最初に切ったりんごを食べたときの昼食の変化を、二つの試験の内容とともに詳しくお伝えします。あわせて、秋の食卓でりんごを無理なく取り入れる切り方や盛り付けのヒントもご紹介します。