最新|食物繊維とCOPD:摂取量が多い人ほど有病率が低く血中LPSも低かった

最新|食物繊維とCOPD:摂取量が多い人ほど有病率が低く血中LPSも低かった

階段を上ると息が切れる。坂道で立ち止まることが増えた。そんな変化に、年齢のせいだと思って通り過ぎていないでしょうか。慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、喫煙などをきっかけに気道や肺が慢性的な炎症を起こし、徐々に呼吸機能が落ちていく病気です。

世界的に主要な死因・罹患原因の一つとされていますが、その発症や進行に、普段の食事に含まれる食物繊維がどこまで関わっているのか。台湾の研究チームが、大規模な疫学データと臨床コホートの両方を使って調べた研究を報告しました。

記事の要点

  • アメリカの大規模健康調査と、COPD患者158人・対照173人の臨床コホートを組み合わせた二段階の研究が報告されました。

  • 食物繊維の摂取量が多い人ほどCOPDの有病率が低く、白血球や好中球数といった炎症マーカーの一部がその関連を媒介していたとされています。

  • 臨床コホートでも、食物繊維摂取量が多いCOPD患者は炎症マーカーと血中LPS(リポポリサカリド)が低く、LPSが高い人ほど肺機能が低い傾向が確認されました。

ここから先では、アメリカの大規模調査と台湾の臨床データそれぞれの解析内容、腸から肺へ炎症が伝わると考えられている「腸-肺軸」の仕組み、研究の限界を詳しくまとめています。玄米や海藻、豆類など、毎日の食卓で食物繊維を増やす工夫もご紹介します。