最新|オゼンピックで急に痩せていく人へ:記憶を奪う脳の病気はビタミンB1不足だった

最新|オゼンピックで急に痩せていく人へ:記憶を奪う脳の病気はビタミンB1不足だった

体重計の数字は順調に減っていくのに、ふと、昨日の夕食の中身が思い出せないことに気づく。鏡の中の自分が、以前よりひとまわり小さくなっているのに、視界の端がなんとなくぶれる。世界的に使用が広がる肥満・糖尿病治療薬をきっかけに、そんな変化を経験した人たちがいます。

セマグルチド(オゼンピック、ウゴービ)やチルゼパチド(マンジャロ、ゼップバウンド)といったGLP-1系の治療薬は、強い食欲抑制と大きな体重減少をもたらす薬として、世界的な注目を集めてきました。

その一方で2026年に入り、この薬を使った人にウェルニッケ脳症と呼ばれる重い脳の合併症が起きたとする症例が、複数の研究チームから相次いで報告されています。

記憶障害や眼の動きの異常、歩行のふらつきをともなうこの病気の引き金は、薬そのものの毒性ではなく、急激な体重減少にともなうビタミンB1(チアミン)の不足にあると考えられています。

記事の要点

  • 肥満・糖尿病治療薬として使われるGLP-1系の薬で、まれにウェルニッケ脳症という脳の重い合併症が起きたとする症例が2026年に相次いで報告されています。

  • 原因は薬の毒性ではなく、強い食欲抑制や嘔吐にともなう急激な体重減少によって、ビタミンB1(チアミン)が不足することにあると考えられています。

  • 高用量のビタミンB1を点滴で補うと身体の症状は速やかに改善したと報告されており、早期に気づくことの大切さが示されています。