最新|肥満の慢性炎症にシンバイオティクス:TNFαが最大低下、善玉ホルモンも増加した

最新|肥満の慢性炎症にシンバイオティクス:TNFαが最大低下、善玉ホルモンも増加した

体重や食事の内容には気をつけているのに、なんとなく体が重い、疲れが抜けない。そう感じたことはないでしょうか。過体重や肥満のある人の体では、脂肪組織そのものが炎症にかかわる物質を送り出し続けていることが知られています。

この慢性的な低レベルの炎症は体重計の数字には表れませんが、血糖や血圧、血管の状態に静かに影響を及ぼしていくと報告されています。

こうした炎症を、栄養サプリメントでどこまで穏やかにできるのか。中国・首都体育学院の研究チームが、過体重・肥満の成人を対象にした60件のランダム化比較試験を横断的に比較し、14種類の栄養サプリメント戦略の効果をネットワークメタ解析でまとめた論文が、学術誌『Nutrients』に掲載されました。

炎症の複数の指標のうち、シンバイオティクスがTNFαをもっとも大きな幅で下げ、体を守る方向に働く善玉ホルモン、アディポネクチンを増やす唯一の戦略だったと報告されています。

記事の要点

  • 過体重・肥満の成人を対象にした60件のRCTを比較した研究で、14種類の栄養サプリメント戦略が炎症マーカーに与える効果が明らかになりました。

  • シンバイオティクスはTNFαをもっとも大きな幅で下げ、善玉ホルモンのアディポネクチンを増やす唯一の戦略として報告されています。

  • プロバイオティクスとオメガ3の併用、緑茶エキス、クルクミン、亜鉛も、それぞれ異なる炎症マーカーを改善したと示されています。