自転車の高強度インターバル、最後の1本になると急に脚が重くなる。あの瞬間をわずかに先延ばしにできるかもしれない成分が、キッチンの戸棚に眠っています。
料理や掃除でおなじみの重曹(炭酸水素ナトリウム)は、運動の世界では、体が酸性に傾くのを和らげる目的で古くから使われてきました
今回、ノルウェーの研究チームが発表したばかりの研究で、トレーニングを積んだ自転車選手を対象に、この重曹を運動の2時間前に摂取してもらい、高強度インターバルと全力スプリントのパフォーマンスがどう変わるかを詳しく調べています。す。
差が広がったのは、とくに疲労がたまってくる終盤でした。しかも、本人が感じるきつさは変わらなかったと報告されています。長いトレーニングやレースの終盤でどれだけ踏ん張れるかは、自転車に限らずインターバルトレーニングに励む多くの人にとって気になるところではないでしょうか。
記事の要点
ノルウェーの研究で、重曹を運動2時間前に摂取した自転車選手は、高強度インターバル終盤のパワー低下が小さかったと報告されています。
長く運動を続けたあとに行った4本の全力スプリントでも、後半の2本で重曹摂取後のほうが高いパワーが出たとされています。
パワーが上がった一方で、本人が感じるきつさ(主観的運動強度)は重曹摂取の有無にかかわらず変わらなかったと報告されています。
この先では、研究の方法と結果の詳細、体の中で起きていたこと、摂取量やタイミングの目安、胃腸症状の記録までを、順を追ってまとめています。