最新|「カンジダ菌」による新たなむし歯リスクが明らかに -嫌気環境での酸産生性とフッ化物耐性を初めて報告

最新|「カンジダ菌」による新たなむし歯リスクが明らかに -嫌気環境での酸産生性とフッ化物耐性を初めて報告

むし歯は細菌が糖を分解して作る酸によって歯が溶けることで進行すると考えられています。近年、カビ(真菌)の一種であるカンジダ菌も、むし歯の進行に関与する可能性が指摘されています。細菌と真菌は異なる生物ですが、どちらも口腔内に存在しています。

東北大学大学院歯学研究科口腔生化学分野の髙橋信博教授、HaneenRaafat Fathi Mousa 大学院生らの研究グループは、本来は酸素のある環境で増殖しやすいカンジダ菌が嫌気環境下でも酸を作り出し、歯を溶かす可能性があることを発見しました。

また、むし歯予防に広く使用されるフッ化物は、歯質を強化するだけでなく、細菌の酸産生を抑える働きを持つことが知られています。しかし、本研究によりカンジダ菌はフッ化物に対して非常に高い耐性を持ち、酸の産生が抑制されないことが明らかになりました。真菌が関与するむし歯の新たなリスクを示すとともに、今後の予防策や治療法の開発に向けた重要な手がかりを提供する研究成果です。

本研究成果は 2025 年 3 月 6 日に国際学術誌 Journal of Oral Microbiologyにオンライン公開されました。