最新の記事

JAPAN HEALTH / STORIES
最新|野菜・果物摂取と認知症リスク:18,339人コホートが示した関連

最新|野菜・果物摂取と認知症リスク:18,339人コホートが示した関連

野菜を食べているのに、なぜか物忘れが増えてきた気がする。そう感じたことはないでしょうか。年齢を重ねるにつれて、記憶力や認知機能への不安は誰にとっても身近なテーマになっていきます。 世界的に認知症の人口が増え続けるなか、食生活のどこに目を向ければよいのかを知りたいと思う方は少なくないはずです。 2026年6月、American Journal of Clinical Nutritionに、野菜と果物の摂取量と認知症リスクの関連を調べた大規模な研究が発表されました。 3つの前向きコホート研究に加え、既存の研究を統合したメタ解析まで行われた報告で、日々の食卓にとって参考になる知見が示さ

続きを読む
Japan Health
最新|クレアチンは筋肉だけの話ではない:免疫の司令塔にエネルギーを届ける

最新|クレアチンは筋肉だけの話ではない:免疫の司令塔にエネルギーを届ける

クレアチンと聞いて思い浮かぶのは、おそらくジムの光景でしょう。筋力トレーニングをする人が飲むもの、という位置づけが長く定着してきました。ところがここ数年、この成分の名前が出てくる場所が明らかに広がっています。 脳のエネルギー代謝、更年期の不調、腸管の粘膜。そして2026年6月にiScienceへ発表されたカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の報告では、免疫の司令塔と呼ばれる細胞が舞台になりました。 がんと戦う免疫の仕組みの、これまで注目されてこなかった場所にクレアチンが関わっていた、という内容です。 記事の要点 * 腫瘍の中にいる樹状細胞はクレアチンの取り込みを大き

続きを読む
Japan Health
最新|ビーツを食べたあとの口の中:血圧を動かしたのは砂糖入りのガムでした

最新|ビーツを食べたあとの口の中:血圧を動かしたのは砂糖入りのガムでした

野菜を食べたあと、その野菜が体の中でどうなるかを気にする人は多くても、口の中でどうなっているかを気にする人はほとんどいないはずです。噛んで、飲み込む。ただそれだけの通過点に見えます。 ところが血圧に関しては、この数分間が結果を左右しているかもしれません。 2026年6月にBritish Journal of Clinical Pharmacologyへ発表されたロンドン大学キングス・カレッジの試験は、ビーツジュースを飲んだあとに噛むガムを変えるだけで、血圧の下がり方に差が出たと報告しています。しかも効いたのは、無糖ガムではなく砂糖入りのほうでした。 記事の要点 * ビーツジ

続きを読む
Japan Health
梅仕事の仕上げ「土用干し」:梅干しのクエン酸と夏のミネラル吸収

梅仕事の仕上げ「土用干し」:梅干しのクエン酸と夏のミネラル吸収

夏の土用に入ると、庭先やベランダにザルを並べ、赤く漬かった梅を天日に干す風景が見られます。梅雨のあいだに塩漬けしておいた梅を、夏のいちばん強い日ざしにあてる。これが、梅仕事の締めくくりにあたる「土用干し」です。 今年の夏の土用は七月二十日ごろに入り、暦のうえでも一年で最も暑い時期を迎えています。三日三晩ほどかけて梅を干し上げるこの作業は、日本の夏の風物詩でもあります。 梅を干すのは、ただの言い伝えではありません。保存性を高め、あの独特の風味を生み出すための理にかなった知恵です。そして干し上がった梅干しには、夏の体に役立つ栄養が詰まっています。 今回は、土用干しの意味と、梅干しの酸

続きを読む
Japan Health
最新|鉄を摂っているのに疲れが抜けない:ヘモグロビンを動かした飲み合わせ

最新|鉄を摂っているのに疲れが抜けない:ヘモグロビンを動かした飲み合わせ

鉄のサプリメントを飲み始めて数ヶ月。それでも夕方になると力が入らず、階段を上るだけで息が上がる。そんな感覚が続くと、自分には鉄が効かない体質なのだろうかと考えたくなるかもしれません。 夏はとくに、暑さで食が細り、汗とともに失われるものも増える時期です。ところが2026年5月にBMJ Nutrition Prevention & Healthへ発表された解析は、少し違う角度から光を当てています。 鉄をどれだけ足すかではなく、その鉄が体に取り込まれやすい状態になっているかどうか。同じ鉄を摂っていても、隣に何を置くかで血液の数値が変わってくる、という報告です。 記事の要点

続きを読む
Japan Health
最新|動悸や不整脈が続くとき:見落とされがちなビタミンD不足という要因

最新|動悸や不整脈が続くとき:見落とされがちなビタミンD不足という要因

健康診断の心電図で「経過観察を」と言われたり、ふとした瞬間に胸のあたりがドキドキと落ち着かない感覚を覚えたりしたことはないでしょうか。心臓の拍動リズムが乱れる不整脈の中でも、心房細動と呼ばれるタイプは、特に多くの人が経験する不整脈のひとつだと言われています。 加齢や生活習慣との関わりがよく話題にのぼりますが、ここに栄養の観点から光を当てた研究が、2026年にBiomedicines誌へ発表されました。血液中のビタミンDが少ない人ほど、心房細動を発症するリスクがわずかに高いという結果です。 ビタミンDというと骨の健康を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、心臓の拍動リズムにも関わりう

続きを読む
Japan Health
最新|ビタミンDは飲む量で変わる:400 IUで4人に1人、800 IUで3人に2人が充足へ

最新|ビタミンDは飲む量で変わる:400 IUで4人に1人、800 IUで3人に2人が充足へ

ビタミンDのサプリメントを毎日飲んでいる。それなのに、健診で測った血中の数値は前回とほとんど変わらない。あるいは、飲み始めてしばらく経つのに、期待していた変化が感じられない。 そんな経験をすると、ビタミンDは自分には効かないのかもしれない、と考えたくなります。 けれど、そこで見落とされやすいものがあります。飲んでいるかどうかではなく、いくつ飲んでいるか、という問いです。 2026年5月にNutrientsへ掲載された二重盲検ランダム化比較試験は、この点をきれいな形で示しました。 同じ12週間、同じビタミンD3を使いながら、1日の量だけを400 IU、600 IU、800 IUと

続きを読む
Japan Health
ビタミンK、結局どれで摂る:K1とK2で変わる行き先と選び方

ビタミンK、結局どれで摂る:K1とK2で変わる行き先と選び方

納豆のパック、ほうれん草のおひたし、チーズのひとかけ。どれもビタミンKを含む身近な食品ですが、実は同じ「ビタミンK」という名前の中に、体の中で向かう先が違ういくつもの種類があります。 緑黄色野菜のK1、納豆のK2(MK-7)、チーズやバターのK2(MK-4)。それぞれに得意な役割があり、種類によって体の中で発揮する力が変わってきます。今回は、ビタミンKの種類ごとの特徴と、目的に応じた選び方を紹介します。 記事の要点 * ビタミンKにはK1とK2があり、K2はさらにMK-4とMK-7に分かれ、体内での働く場所や持続時間が異なります。 * K1は主に血液凝固に関わり、K2は骨

続きを読む
Japan Health
最新|寝不足で太るのは、動かなくなるから:80分の睡眠減が増やした1日17分の座る時間

最新|寝不足で太るのは、動かなくなるから:80分の睡眠減が増やした1日17分の座る時間

熱帯夜が続くと、寝つきが悪くなり、朝までに何度か目が覚める。エアコンをつけるか消すかで迷っているうちに、寝る時刻がずるずると後ろへずれていく。夏は、意識しないうちに睡眠が削られていく季節です。 その一方で、暑さのせいで食欲は落ち、そうめんや冷たいものばかりになる。食べる量はむしろ減っているはずなのに、なぜか体重は落ちない。夏になるとそう感じる方は少なくないと思います。 2026年7月6日、Annals of Internal Medicineに掲載された報告は、この違和感に一つの説明を与えてくれます。 研究チームが注目したのは、食べたものではなく、寝不足の日に人がどう過ごしている

続きを読む
Japan Health
最新|やせたあとに戻る人と戻らない人:リバウンドを1.2kgに留めた腸内細菌

最新|やせたあとに戻る人と戻らない人:リバウンドを1.2kgに留めた腸内細菌

体重を落とすところまでは、なんとかたどり着ける。けれど本当の問題はそのあとです。数か月かけて落とした数字が、気づけば元に近づいている。減量の話でいちばん多く語られるのは、やせる方法よりも、戻らない方法かもしれません。 不思議なのは、同じように減量し、同じように普段の食事へ戻したのに、体重が戻ってしまう人と、そのまま保てる人がいることです。意志の強さや運動量の違いだけでは説明しきれない差が、そこには確かにあります。 2026年7月9日、Nature Medicineに掲載された二重盲検ランダム化比較試験は、その差を分けるものの一つとして、腸の中に住むある細菌の名前を挙げました。 し

続きを読む
Japan Health
最新|採血は正常なのにマグネシウム不足? 5点でわかる隠れ欠乏スコア

最新|採血は正常なのにマグネシウム不足? 5点でわかる隠れ欠乏スコア

健康診断の結果はいつも「異常なし」。それなのに、なんとなく体が重い、こむら返りが増えた、寝つきが悪い。そんな感覚を抱えたまま、原因がわからずに過ごしている方は少なくないはずです。 血液検査の数値が正常だからといって、体の中のミネラルが足りているとは限りません。とくにマグネシウムは、血液検査に映りにくいミネラルとして知られています。 2025年に発表された研究では、採血に頼らず、日々の薬や生活習慣から不足のリスクを見積もる「マグネシウム欠乏スコア」という物差しが紹介されました。今回はその内容を見ていきます。 記事の要点 * マグネシウム欠乏スコア(MDS)は、利尿薬・胃薬(P

続きを読む
Japan Health
最新|息切れと葉物野菜のビタミンK1:肺を守る力を示した10年追跡研究

最新|息切れと葉物野菜のビタミンK1:肺を守る力を示した10年追跡研究

階段を上ると、以前より息が上がる。少し早歩きしただけで、呼吸が浅くなる。年齢のせいだと片づけてしまいがちですが、こうした呼吸のしづらさは、日々の食事とも結びついているかもしれません。 ビタミンKといえば、血を固める働きや骨の健康を思い浮かべる方が多いはずです。ところが、葉物野菜に多いビタミンK1が、肺の健康とも関わっている可能性を示した研究が、2026年に報告されました。 ほうれん草やケール、ブロッコリーといった、食卓でおなじみの緑黄色野菜が主役です。血と骨のイメージが強いビタミンKと、肺という意外な組み合わせ。今回はその研究を見ていきます。 記事の要点 * 18万人近くを

続きを読む
Japan Health